2025年1月17日
「譲る気持ち」それは心の遺伝子や
田舎、地方ってのはな、
財産持ってる高齢者は 生前に 家族のために なーーんもせえへん。
隠す隠す、見せへん、言わへん、聞かれたくない。
家族の誰に、何を言われようが
遺言、贈与、相続対策のたぐい、
徹底的に とことんまでに なーーんもせえへん(笑)
だから何?
財産持ってる親が亡くなった後、
相続手続ができんようになる。
裁判所を使わない限りな。
不動産も預金も株式も 長期間一ミリも動かされんやつ。
2025年 新年早々、ええ話を聞かせてもらいました
全財産1億円超えの90代の親父さん。
その子供から問い合わせがあった。
もちろん、子供の数は 3の倍数の6人や(笑)
子供の数が3の倍数の時だけ 仕事にならへんからな(笑)
その親父さんの名前を迫田さんとしよう。
迫田さんは 何回も離婚・結婚を繰り返しての子供6人や。
じゃ、
「その子供6人が手を取り合って 難局を乗り越えるため 一枚岩となり・・」
んなことになるわけないやんか?(笑)
それを想定して
「相続税払うやつやんか~ 生前になんとかしたい
できることをやっておきたい 後からバタバタするの嫌や」
思う子供が 必ず一人おる。
その子供を 「迫田息子えいきち」としよう。
だから 問い合わせしてきたのだ。
状況はこうだ。
税理士、司法書士を呼んで 今のうちに 相続で何がどうなるか?
把握しときたい。
ところが、
ゼニカネ、相続のことを 迫田の親父っさんに催促しても 聞く耳もたへん。
いつどんなときでも 聞く耳もたへん。
というより、
90代の親父っさんは 一人暮らしで 自分でどこでも歩いて行ける、
バスに乗って買い物、毎日いきよる。
90やのに 元気な男や。
ついでに言うたら 子供の中に 家族の誰とも連絡とらへん 完全なる絶縁状態の子供が複数おる。
そうゆう状況や。
考察
財産持ってる迫田の親父っさんが 家族のもんに
「見るな、聞くな、
プロ呼んで話きく? そんなんええわ、
ワシのことは ほっといてくれ
ワシが死んだら勝手にしたらええやんけ」
何言われても突っぱねる、
本人の自由意思や。
だが、
「迫田息子えいきち」は私にこう言いよった。
「親は90代 遅かれ早かれ その日は来る、
言うたとて、自分だって70代で 明日のことわからんじゃないですか~
親が倒れた時、親の相続が起こった後のこと
複雑なことやめんどくさいこと
それをやれるのは 兄弟6人の中で 一番年下の私しか動ける人おらんのです。
だから 今のうちになんとかできることやっておきたい、
今のうち、今できること 精一杯やっときたいだけなんですわ~
わたし 子供はいてません、
しかし甥や姪に奨学金として お金を何回も渡してきました。
単に”金やる”って言ったら受け取らんから。
私も70代です、生活にも困ってません、
しかし、70代の私が金持ってても それは”死に金”やと思う、
墓まで 金を持っていけないじゃないですか~
だから 甥や姪にお金を使ってもらったほうが 生きたお金になると思ったからあげた。
なにがいいたいかというと
私が親に 相続や生前にできることをやっときたいと催促してるのは
決して 金ほしいからではありません。
迫田父に ”いまのうちやっときたいことはないの?” 言うても ”ない”言うし・・
迫田父には なんーにも伝わらんのですわ・・」
ええ話や~
「築いたモノを下の人間に譲る」
それは心の遺伝子なんや。
話が変わるが
生前贈与の仕事をもらって
「不動産を母名義から息子名義にしたい」
その母親と話すとき
「法務局に払う税金こんだけかかるんですわ 高いけどええですか?」
と 私が聞くと
「ええですよ、お金なんかええんです、
今でも遅いくらいなんです、もっと昔に 息子名義にしてたらよかったて
後悔してるんです。」
必ず こういうことを言う。
それが母親。
母親が息子に譲る気持ち。
心の遺伝子なんや。
私は 母子家庭やったから よくわかる。
だが、
金を持ちすぎた親父っさんである男には
子供に譲る気持ち、「譲る」心の遺伝子はないんやな(笑)
「自分は現役」「俺が築き上げた財産は誰にも渡さん」
いつまでもいつまでも 思い込んでる。
昔の栄光や自負、その欲どおしさが 年おいても残ったまんまやから
家族に 自分の財産の話をされただけで
「盗られる」
思いよる。
だから
「見るな、聞くな、ほっとけ」言われる。
大金持ってる親本人は困ってない、困るのは 子供たちだけ。
結論
私は思うんです。
親の相続で 兄弟姉妹が「遺産分割にサインせえへん」言うてるとか
遺言・贈与で 親が「嫌や」言うてるとか
本人の自由意思や。
あなたが抱えてる家族のゼニカネ問題で
あなた一人だけが 声出してがんばっても どれだけの時間と労力を使っても
家族の気持ちや返事は変わらんかもしれん、
無残な運命は変えられんかもしれん。
だが、
私みたいな奴と電話でしゃべっただけで 家族の運命を変えられた人もおる。
私は何もしてなくても
「告白」
それ自体で その気になるもんなんや。
人が生きていくってのは
自分の弱いところを見せられる、自分の素直な気持ちが打ち明けられる相手を探す過程。
そうゆうもんなんや。
話はそれだけ。
あなたとあなたの未来について話し合いましょう
今日はどうもありがとうございました
司法書士 てらもとたかし
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